総論
これは不許可の通知ではありません。審査が続いている合図です。ただし、放っておけば不許可に近づきます。届いた時点で、対応の期限が始まっているからです。
申請を出したあと、入管から「追加資料提出通知書」が届くことがあります。何か足りなかったのか、不許可の前触れではないか、と不安になる場面です。
やるべきことは単純です。
入管が何を確かめたいのかを考えて、必要な書類を速やかに出す。出せないとき、期限に間に合わないときは、正直に伝える。これに尽きます。
付け加えるなら、一つだけ。
入管は、嘘をとても嫌います。
取り繕った書類や、辻褄の合わない説明は、その案件だけでなく、そのあとの手続にまで響きます。
以下、① 期限に注意 ② どうしても出せない場合はどうするかの順に見ていきます。
第1 期限に注意
通知書には、提出してほしい書類と、その期限が書かれています。まず気をつけるのは、期限に間に合わせることよりも前に、通知が来ていること自体に気づくことです。
1 オンライン申請なら、通知はメールで届く
窓口や郵送で申請した場合、通知書は紙で届きます。ところがオンラインで申請した場合、追加資料の連絡はメールで来ます。
紙が届くものと思って郵便受けだけを見ていると、気づかないまま日が過ぎます。迷惑メールに振り分けられていた、という話も珍しくありません。申請を出したら、結果が出るまではメールを確認する習慣にしてください。
2 「追加資料が来たら審査は順調」とは限らない
追加資料を求められたら審査が許可に向かって進んでいる証拠だ、という言い方を聞くことがあります。たしかに、審査官がその案件を見ていることの表れではあります。
しかし、そこで提出した資料の中身によっては、そのまま不許可になります。通知書が来たこと自体を安心材料として受け取らないでください。審査官は、いま判断を決めかねています。そこに何を出すかが結論を分けます。
3 まず落ち着いて、何を知りたいのかを考える
通知書に書かれた書類をそろえれば済むように見えます。ところが、そのまま出しても足りないことがあります。なぜでしょうか。入管が確かめたいのは書類そのものではなく、その書類が示すはずの事実だからです。
たとえば収入を示す書類を求められたとき、書かれた名前の書類を出しても、確かめたかった事実が読み取れなければ、同じ疑問が残ります。反対に、求められた書類が手元になくても、同じ事実を示せる別の資料があれば、それを説明とともに出すことに意味があります。
就労の在留資格で職務内容についての資料を求められたのであれば、確かめたいのは「その人が在留資格の範囲の仕事をするのか」です。雇用契約書を出すだけでは、書かれた職名から中身が読み取れないことがあります。実際に担当する業務を説明した書面を添えるかどうかで、伝わり方が変わります。
要件を条文のとおりに正確に理解するのは簡単ではありません。それでも、収入を確かめたいのか、仕事の内容をもっと知りたいのか、という程度のことは、求められた書類の顔ぶれから大体わかります。まず読み取るべきは「なぜこれを求められたのか」です。そこが分かれば、出すものと、添える説明が決まります。
第2 どうしても出せない場合はどうするか

求められた書類が、どうしても用意できないことがあります。発行機関が国外にある、相手方が協力してくれない、そもそも存在しない書類である、といった場合です。このとき、何もしないという選択だけは避けてください。
1 合理的な理由があるか
最初に、自分に問い直してください。本当に出せないのか、それとも出しにくいだけなのか。この二つは違います。
単に忙しい、というのは理由になりません。仕事が立て込んでいる、休みが取れない。事情としては分かりますが、書類を出さなくてよい理由にはなりません。
遠くまで行かないと取れない、というのも理由になりません。本籍地が遠い、前に住んでいた市役所が遠い。それでも取りに行ってください。郵送で請求できることも多くあります。
理由になるのは、本人が努力しても動かせない事情です。本国の役所が発行を止めている、相手方が応じない、その書類が制度として存在しない。ここに当てはまるかどうかで、このあとの書き方が変わります。
2 電話する
期限までにどうしても間に合わない見込みがあるときは、期限が来る前に、その旨を伝えてください。いつまでに出せる見込みかを添えれば、待ってもらえることがあります。過ぎてから連絡するのとは扱いが違います。
連絡先は通知書に書かれています。担当の部門と、できれば担当者の名前を控えておきます。何をいつまでに出すことにしたのか、話した内容は記録に残してください。
3 出せるものを準備する
求められた書類そのものが出せなくても、同じ事実を示せる資料は、たいてい何かしらあります。証明書が取れないなら、契約書や記録、第三者が作成した書面。一つで足りなければ、複数を組み合わせます。
ここでも考え方は第1の3と同じです。求められた書類の名前ではなく、示すべき事実から逆に考えます。
ただし、求められていない書類を大量に添えることは、かえって逆効果になることがあります。論点がぼやけるからです。必要なものを、分かりやすい形で出すことが基本です。
4 事情説明書を書く
出せないのであれば、出せない理由を書面にして、期限までに提出します。沈黙は「出せない」ではなく「出さない」と受け取られます。理由が分かっていれば、審査官はその前提で判断できます。
書く内容は、次の四つです。
- 基礎情報 申請人の氏名、申請の種類、通知書の日付。どの案件についての書面かを、審査官が一目で分かるようにします
- 出せない経緯 いつ、どこに、どう働きかけて、どう断られたのか。「取れませんでした」だけでは伝わりません。やったことを順に書きます
- いつ頃出せるか 見込みが立つなら時期を書きます。立たないなら、立たないと正直に書きます
- 今出せるもの 代わりに添える資料と、それが何を示しているのかの説明
体裁の整った書面である必要はありません。事実を、順序どおりに、正確に書くことのほうが大事です。
何を求められているのか読み取れないとき、代わりに出せるものが見当たらないとき。いずれも、期限が残っているうちが勝負です。ご不明な点があれば、ぜひご相談ください。
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※ 本記事は、出入国管理及び難民認定法、同法施行規則及び出入国在留管理庁が公表している情報をもとに、一般的な情報としてまとめたものです。求められる資料や期限は申請の内容によって異なりますので、実際のお手続きの際は、通知書に記載された連絡先、または当事務所の事業案内をご確認ください。
やさしい にほんご
これは やさしい 日本語(にほんご) の ページです。上(うえ)の 文章(ぶんしょう)と 同(おな)じ 内容(ないよう)を、かんたんな 言葉(ことば)で 書(か)いて います。
申請(しんせい)を した あと、入管(にゅうかん)から 「追加資料提出通知書」(ついか しりょう ていしゅつ つうちしょ)が とどく ことが あります。何(なに)か たりなかったのか、不許可(ふきょか)に なるのでは ないか、と 心配(しんぱい)に なる 場面(ばめん)です。
これは 不許可の おしらせでは ありません。審査(しんさ)が つづいて いる しるしです。でも、そのままに して おくと 不許可に ちかづきます。とどいた ときから、こたえる 期限(きげん)が はじまって いるからです。
する ことは かんたんです。
入管が 何を たしかめたいのかを 考(かんが)えて、ひつような 書類(しょるい)を はやく 出す。出せない とき、期限に まにあわない ときは、正直(しょうじき)に つたえる。これだけです。
ひとつ だけ つけくわえます。
入管は、うそを とても きらいます。
つくろった 書類や、つじつまの あわない せつめいは、その 申請だけで なく、その あとの てつづきにも えいきょうします。
この きじでは、① 期限に 気(き)を つける ② どうしても 出せない ときは どう するかの じゅんばんに 見て いきます。
① 期限に 気を つける
通知書には、出して ほしい 書類と、その 期限が 書いて あります。期限に まにあわせる ことより 前に、まず「通知が 来(き)て いる こと」に 気づく ことが だいじです。
1 オンライン申請なら、通知は メールで 来ます
まどぐちや ゆうびんで 申請した ときは、通知書は 紙(かみ)で とどきます。でも オンラインで 申請した ときは、追加資料の れんらくは メールで 来ます。
紙が 来ると 思って ゆうびんうけだけを 見て いると、気づかない まま 日(ひ)が すぎます。めいわくメールに 入って いたと いう 話も よく あります。申請を 出したら、けっかが 出るまで メールを 見る ように して ください。
2 「追加資料が 来たら 審査は じゅんちょう」とは かぎりません
追加資料を もとめられたら 審査が 許可(きょか)に むかって すすんで いる しるしだ、と いう 話を 聞(き)く ことが あります。たしかに、審査官(しんさかん)が その 申請を 見て いる こと の あらわれでは あります。
でも、そこで 出した しりょうの 中身に よっては、その まま 不許可に なります。通知書が 来た こと じたいを「あんしん」と 思わないで ください。審査官は、いま きめかねて います。そこで 何を 出すかで、けっかが 分(わ)かれます。
3 まず おちついて、何を 知りたいのかを 考える
通知書に 書かれた 書類を あつめれば いい ように 見えます。でも、そのまま 出しても たりない ことが あります。どうしてでしょうか。入管が たしかめたいのは 書類 そのものでは なく、その 書類が しめす はずの 事実(じじつ)だからです。
たとえば しゅうにゅうの 書類を もとめられた とき、名前の あう 書類を 出しても、たしかめたかった 事実が わからなければ、同じ ぎもんが のこります。はんたいに、もとめられた 書類が 手(て)もとに なくても、同じ 事実を しめせる べつの しりょうが あれば、せつめいと いっしょに 出す いみが あります。
はたらく 在留資格(ざいりゅう しかく)で しごとの 中身の しりょうを もとめられた ときは、たしかめたいのは「その 人が 在留資格の はんいの しごとを するか」です。雇用契約書(こよう けいやくしょ)を 出す だけでは、しごとの 名前から 中身が わからない ことが あります。じっさいに する しごとを せつめいした 紙を そえるかで、つたわり方が かわります。
じょうけんを 法律(ほうりつ)の とおりに 正(ただ)しく わかるのは かんたんでは ありません。それでも、しゅうにゅうを たしかめたいのか、しごとの 中身を もっと 知りたいのか、くらいは、もとめられた 書類を 見れば だいたい わかります。はじめに 考える ことは 「どうして これを もとめられたのか」です。
② どうしても 出せない ときは どう するか
もとめられた 書類が、どうしても 用意(ようい)できない ことが あります。外国(がいこく)の やくしょが 出す ものだったり、あいてが きょうりょくして くれなかったり、そもそも ない 書類だったり します。この とき、何も しない ことだけは やめて ください。
1 ちゃんとした りゆうが ありますか
はじめに、じぶんに きいて ください。ほんとうに 出せないのか、それとも 出しにくい だけなのか。この 2つは ちがいます。
「いそがしい」は りゆうに なりません。しごとが たてこんで いる、休(やす)みが とれない。気もちは わかりますが、書類を 出さなくて いい りゆうには なりません。
「とおくまで 行かないと とれない」も りゆうに なりません。本籍地(ほんせきち)が とおい、前に すんで いた 市役所(しやくしょ)が とおい。それでも 行って ください。ゆうびんで たのめる ことも 多(おお)いです。
りゆうに なるのは、じぶんが がんばっても どうにも ならない ことです。本国(ほんごく)の やくしょが 出して くれない、あいてが 応(おう)じない、その 書類が そもそも ない。
2 電話(でんわ)する
期限までに どうしても まにあわない ときは、期限が くる 前に つたえて ください。いつまでに 出せるかを いっしょに 言えば、まって もらえる ことが あります。すぎて から 連絡(れんらく)するのとは あつかいが ちがいます。
電話ばんごうは 通知書に 書いて あります。何を いつまでに 出す ことに したか、話した ことは メモに のこして ください。
3 出せる ものを じゅんびする
もとめられた 書類 そのものが 出せなくても、同じ 事実を しめせる しりょうは、たいてい 何か あります。証明書(しょうめいしょ)が とれないなら、契約書(けいやくしょ)や きろく、ほかの 人が つくった 書面(しょめん)。1つで たりなければ、いくつか あわせます。
ここでも 考え方は ①の 3と 同じです。書類の 名前では なく、しめすべき 事実から 考えます。
ただし、もとめられて いない 書類を たくさん 出すのは、ぎゃくこうかに なる ことが あります。大事(だいじ)な ところが ぼやけるからです。
4 事情説明書(じじょう せつめいしょ)を 書く
出せない ときは、出せない りゆうを 紙に 書いて、期限までに 出します。何も 言わないと、「出せない」では なく「出さない」と 思(おも)われます。りゆうが わかれば、審査官は それを 前(まえ)ていに はんだん できます。
書く ことは、つぎの 4つです。
- きほんの じょうほう 申請する 人の 名前、申請の しゅるい、通知書の 日づけ。どの 申請の 話かが すぐ わかる ように します
- 出せない けいい いつ、どこに、どう たのんで、どう ことわられたのか。「とれませんでした」だけでは つたわりません。した ことを じゅんばんに 書きます
- いつごろ 出せるか 見こみが あれば 時期(じき)を 書きます。なければ、ないと 正直に 書きます
- いま 出せる もの かわりに 出す しりょうと、それが 何を しめして いるかの せつめい
りっぱな 書面で ある ひつようは ありません。事実を、じゅんばんに、正しく 書く ことの ほうが だいじです。
何を もとめられて いるか わからない とき、かわりに 出せる ものが 見つからない とき。どちらも、期限が のこって いる うちが だいじです。わからない ことが あれば、ぜひ そうだんして ください。
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